RHEL6でのIPv6無効化

RHEL5までと同様、modprobeで制御する。blacklistを使った方法は試していないが、ここでは動作確認済みの方法を。

  • 1.IPv6無効化の設定を記述するファイルを作成
    • ファイルは起動時に自動的に読み込まれるよう/etc/modprobe.d/配下に作成する
    • ファイル名は任意だが、ここではわかりやすく「disable_ipv6.conf」としておく
  • 2.設定ファイルにIPv6コマンドを記述

options ipv6 disable=1


# chkconfig ip6tables off

  • 4.サーバーを再起動し動作確認


# ls /proc/sys/net/ipv6
ls: cannot access /proc/sys/net/ipv6: そのようなファイルやディレクトリはありません

    • なおこの方法ではIPv6モジュールのロード自体は行われており、ロード後に無効化処理が行われることになるため、dmesgでは以下のようなメッセージが表示される。


# dmesg | grep ^IPv6
IPv6: Loaded, but administratively disabled, reboot required to enable

最近のOSS-DBの冗長化機能

OSS-DBの代表格、MySQLPostgreSQL。最新の安定バージョンはそれぞれMySQLha5.5、PostgreSQLでは9.0だが、どちらも新機能に関する情報がユーザ会MLやWebだけでなくようやく書籍としても出始めている。開発担当者、インフラ担当者どちらにとっても重要な新機能が複数あるが、個人的な目玉としてはレプリケーションの機能強化がなされた点。MySQLでは非同期アーキテクチャだけだったものがスレーブまで更新情報を伝達した時点(正確にはリレーログに書き込んだ時点)でクライアントに処理終了を返す「準同期レプリケーション」、PostgereSQLでは従来pgpool-iiなどの外装ツールを利用して実現していたレプリケーションPostgreSQL本体の機能のみ(ホットスタンバイ機能+ストリーミングレプリケーション)で実現できるようになっている。
前述のMySQLPostgreSQLの最新バージョンは、RHELなどの商用Linuxの標準リポジトリにはまだ含まれていない(現時点ではMySQLは5.1、PostgreSQLは8.4.7)が、近いうちに標準リポジトリに含まれることを期待したい。

OracleによるMySQL買収後は今後の開発停止などが取り沙汰されたが、その後色々と情報錯綜があったものの最新バージョン5.5はOracleに取り込まれた後のMySQL開発部隊による初めてのメジャーリリースとなる。当面は開発停止ではなく、今後もOracle社としてMySQLの開発継続していく態度を鮮明にしたものと捉えてよさそうだ。
また、これとは全く別にOSS-DBユーザーを中心に「OSS-DB標準教科書」なる初学者向けのOSS-DB学習書を作成するプロジェクトが立ち上がっており、この主体となるDBMSMySQLを完全に廃しPostgreSQLのみを対象としたものとして開発が進められている現状もある(プロジェクト立ち上げ当初から参加者内でも意見が割れていたところ)。なおこのプロジェクトには「linux-text」というMLから参加できる。
ServerやOracleといった昔からの商用DBMSと今や肩を並べるに至った両OSS-DBの今後はどうなるものか、今後の動向が気になるところ。

PostgreSQL徹底入門 第3版

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MySQL徹底入門 第3版 ~5.5新機能対応~

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VMware Player 3の仮想ネットワーク設定

VMware Player 3ではバージョンアップに伴い機能が大幅に向上した。以前のバージョンと異なりVMware Player単体で仮想ハードディスクの作成や、Windows7のXPモードのインポートなどが無償で利用できるようになっている。VMwareでは、仮想ネットワークとホストの物理ネットワークを橋渡しする仮想ネットワークアダプタ(VMware Network Adapter VMnet*)を使ってネットワークの設定や管理を行うが、デフォルトのネットワーク構成を変更したい場合は当然ネットワーク構成用のツールを使用し設定を行うことになる。

VMware Playerでもバージョン3まではインストールフォルダのvmnetcfg.exeというツールで行うことができていたのだが、何故かバージョン3からなぜかそれがなくなってしまった。が、調べてみるとインストールがされないだけで、インストーラの中には存在しているようだ。vmnetcfg.exeをインストーラから抽出する方法は以下の通り。

  • VMware Player v3でvmnetcfg.exeを使えるようにする方法

あとはvmnetcfg.exeを実行すれば仮想ネットワークの各種設定を行うことができる。何故デフォルトで展開されなくなってしまったのかは不明。

Vyatta関連書籍

Debian Linuxベースのソフトウェアルータ(VPNFirewallなどの機能も勿論あります)のVyatta、前から触っていたものの、最近では関連書籍が発売されたり、MLのメール本数が増えたりと徐々に活発化してきたように感じます。Vyattaには、無償で利用できるVyatta Coreエディションの他、エンタープライズ向けに商用サポートのついたVyatta Subscription Edition、Vyatta Plusなどがあります。仮想アプライアンスとしてクラウド環境を前提にシステム設計・構築を考える上で、(規模にもよりますが)うまく活用すればなかなか使えそうです。

商用サポートに関しては、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が日本国内では初めて商用版の取り扱いを発表。
CTC、Vyatta社と国内初のディストリビュータ契約を締結 クラウド事業者向けソフトウェアルータ製品の販売と保守サービスを開始

オープンソース・ソフトウェアルータVyatta入門 ――実践ルーティングから仮想化まで (Software Design plus)

オープンソース・ソフトウェアルータVyatta入門 ――実践ルーティングから仮想化まで (Software Design plus)